カテゴリ:陶芸のこと( 81 )

震災が起きてから一週間が経ちました。
連日の衝撃的な事実を目にして何となく気分が凹み気味でしたが
今、私に出来る事をしよう!と、4月の展覧会に向けて
作品を作っています。
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昨年は、大きなものを作り続けてました。
今年は小さくて和むものを作りたいと、小さな小箱を作っています。

こんな時に作品作っていて良いのか??

という思いも最初はありましたが、
先日、岩手県宮古市の伯父夫婦が元気でいた事がわかり
やっぱり、作品を作り続けよう!と思いました。


なぜなら、私の作品の仕上げに使う釉薬の原料は、この伯父が
椎茸栽培をしている山から出る土を掘って送ってくれるものだからです。

さらに、誰も来ないんじゃないかな〜と、おそるおそる
アトリエを開けると、こんな中でも来て下さる生徒さんもいて
「家にいても不安になって気がめいるから、
土とか触っている時間が欲しい。」
といった事を言って下さいます。ありがたいです。

被災地の方は生きる為に大変な思いをされています。
でも、被災地でない地域でも様々な不安感から人のメンタルへのダメージが
ジワリジワリと進んでくるのかもしれません。

昨日は夕方、アトリエにて計画停電がありました。
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最初から停電が分かっていたので、アトリエにつくとすぐに
使っていないガラスのコップに光が反射しやすい様に
片面、アルミホイルを巻いて、ワイヤーでキャンドルの置き台を作り
簡易的なキャンドルホルダーを作りました。
生徒さんが帰宅してからは、しばらくこれで作業をしました。
ラジオの投稿メッセージで

「被災情報も必要だが音楽も流してほしい。
昨日ながれたアンパンマンの歌に、とても勇気をもらった。」

という被災地からのメッセージが寄せられていました。

〜音楽とか美術とかは、心の食物〜
ふと、思いました。
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小さな陶額を作り始めました。

実は私、紙と鉛筆(画材)を前にすると描きたい絵が描けないのです。
こういう仕事をしているので、ちょっとお恥ずかしい話なのですが、
紙と鉛筆を持つと、頭が真っ白になってしまいます。

よく、人前に出て話すのが苦手という方がいますが
彼らの話を聞くと、人前に出たとたん緊張して、頭が真っ白になり
話そうとしていた事がスポン!と抜けちゃう。
と言われる方が多いと思います。
私の場合は、頭で考えていたアイデアや形を
2次元の世界に表そうとすると緊張して真っ白になり
何を描こうと思っていたかスポン!と抜けちゃうのです。

これでもね、まだ学生の頃は描けていたんですよ

ただ、以前から鉛筆デッサンとか、クロッキーとかがすごく苦手で
「お前は、本当にデッサン描けないな〜」と言われ続け、
ましてや勉強とはいえ人前で絵など描くのは正直言って怖くて怖くて。

不味いものを好んで食べるのは嫌いな方だったので
学生卒業したときから、パッタリ描かなくなってしまいました。
それから○○年。

このモヤモヤしたわだかまりは
描かなくなればなるほど、存在感を増し
忘れるどころか年ねん、恐ろしさを増幅させ
正直、かなりのストレスになっているのは確かです。

本当は描くのが嫌なんじゃなくて、描きたいのです。
だからそろそろ、この恐怖心から解放されたいし、
限界値が来ているので
このパンパンに詰まってしまったモヤモヤの蓋を開けて
ドバーッと放出しちゃいたいと
心の底から思い始めました。

先日、友人の絵本作家がこんな事を言っていました。
「描ける絵ではなくて、描きたい絵が描ける自分になりたい。」

まさにこれです。

そんなこんなで、まずはきっかけが欲しいと思い
陶で小さな額を作ってみる事にしました。
中に入れる絵はまだ決めてませんが
額が完成した頃には
中に入れる絵もちょっぴり楽しく取り組めるような私でありたいです。
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17日からの個展を控え、来るべき15日の搬入に向けて
梱包作業に勤しんでいた本日。

そういえば、今年の初窯の作品を撮っていたかな?と思い
記録を探ると、ありました。
昨年11月末に頂いたご注文。納期が1月中旬。
諸々のやり取りの中、12月20日に制作を終え
乾くのか、乾かないのか!!!心配になりつつの年末
そんな中、納期が予定より早まり、
「これは、元日に焚くしかない!!」と判断したものの
出来上がり250ミリ角で13ミリ厚の陶板3枚は結構ハードでした。
クリスマスの時点で、乾燥の具合が芳しくなく
泣きたい気持ちになったのでしたが、

サンタと天使は目の前に到来したのでした。

「ホットカーペットで乾かせばイイじゃん!」

と、神の声。

ホットカーペットのカバーをひっぺがえし、
新聞紙を敷いて作品を乗せ、また新聞紙で覆い
温度を最強にして三日三晩いや四日四晩温めつづけた結果
反る事無く、完全に乾燥したのでした。
そんなわけで、今年は元日に素焼きの窯焚き。4日に本焼きと
無茶なスケジュールで初窯を焚いて
納品も済ませた私。

この作品を見るたびに、ありがたきホットカーペット乾燥法を
思い出してしまうのです。

そして覚えてしまったこの技。

本当、乾かなくて窯焚き出来なくて、納期が遅れたらどうしようと
胃の痛い思いをしていた辛さから解放してくれた嬉しさ。
今年から、アトリエのホットカーペットは一年中出しておく事にします。

今回の個展では以前作ったスツールの続編として
更に2種類のスツールを新たに作りました。
明日はその仕上げ作業。

会場にお越しの際にはぜひ、こちらも御座りになってみて下さい。
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年の瀬ですよ!年の瀬!
昨年の年末。年明けから入る現場の為に紅白スタート30分前まで
アトリエにこもってました。
かろうじて元日は休みをとりました。

今年の年の瀬。急遽頂いたご注文。「ありがた〜い」。
新年早々納期の為、
元日早朝より窯焚きを決行する事となりました。(素焼きね)。
約25センチ弱角の陶板。
モチーフと雰囲気のご指定も頂き一昨日完成。
さあ、乾燥するのでしょうか?
いや、乾燥させねばならないのです!!!

もうアトリエでエアコンかけまくりです。ストーブも。
ダブルでがんばってます。
割れるといけないので、予定枚数+2で制作。

忘年会のお誘いも(蹴ってません)
酔わない様に顔出して、帰ってからまた仕事。
だって〜、気分転換も必要ですもの。

そんな訳で当然、大掃除なんて出来てません。
(年賀状は新年に取り組みます。)
いいの!私の正月は旧正月(2月4日)で始まるのですもの!
1月後半から、大掃除始めます!

しかし、2年続けてこのような年の瀬と正月を体験出来るのは
感慨深いです。

みなさま、良いお年を!
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どこかの会社のコマーシャルで
「人形は顔が命です」
というフレーズがありましたが、本当に顔が一番難しい。
厳密にいえば目!です。

今年になって、ちょっと自分の作品をイメチェンしたいと思い
ずっと模索しております。
どちらかと言うと、怪しすっとぼけカワイイ路線の雰囲気を作って参りましたが
「う〜ん、もうちょっと大人な感じにならんものか・・・。」
と自分の中でモヤモヤしていた次第です。
そんなもんで、いろいろ画集だの彫刻集だの
アトリエの資料となる本を片っ端からひっくり返していました。

気がついてみたら、自分の書棚の資料には
カワイイものってあまり無いのに気がつきました。

ああ、本来好きなものってコレなんだよね〜。

ところがいざ素直にそれに取り組もうと思うと
ムズカシイ〜。幾つかクリアしたい課題が見えてくる。
でもね、まずは手を付けてみないと。
と始めてはみたものの、
自分の作風に合うだろう(自分が好きなタイプの)目のイメージが
なかなかひらめかないというか形にならないというか。

そんなこんなで3ヶ月程モヤモヤしていたわけです。

そして先週の事、
とあるライブに行く事になり
その日のメインヴォーカルの歌っているときの顔(女性)。
あ、この顔は好きかも〜。

それで思い出しながら作ってみた目です。
まだまだ研究中ですが、ちょっと突破口が見えてきたかな。
モヤモヤがモヤ。位になった感じです。
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王様を作るんだ!と意気込んでおりました。
オッサンになってしまったような気がします・・・・。

高さ約60センチで作ったライオンです。
60センチはもう、私の窯で焼けるギリギリでやんす。
鬣だけ、細かく攻めてみました。
この暑さの中で鬣を刻んでいくのは結構ハードで
途中、頭がボーッとしてきました。

次は女王様を作ります。
さ〜て、何をモチーフにしましょうか?
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8月に入り、益々暑さ倍増の日々。
暑くて仕事にならないよ〜!!!と思いつつ
半分は秋から始まる展覧会諸々に向けて今が踏ん張りどころ。

晩秋に控えている展覧会には
少し大きなモノを作ってみようと
再び、スツールを作ってみる事にしました。

以前作ったものはもうちょっとデコな感じでしたが、
今年は「塊感」みたいな事を意識してみようと
極力デコらない様に努力してます。

3つ位作れるといいな〜。
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本日の天気は湿度ムンムンの猛暑。
そして工房は朝から本焼きの窯焚き。
あっつくなる中、せっせせっせと先日ご注文頂いたボタンを作りました。
部屋が暑いので、乾燥が早く、どんどん乾いて白くなって行きます。
小さいものだから大丈夫ですが、
そうじゃないものだったら恐ろしくって
仕事になりません。

数が多いので、効率の良い作り方を考えてましたが
結局1つずつ作っていく方がフォルムや雰囲気もカワイイ出来になるので
小人の靴屋さんにでもなった気分で作りました。
全部同色で仕上げるので、色々テクスチャーを変えて遊んでいたら
10種類になって、けっこう良い感じです。
焼き上がると、美味しそうな雰囲気かも。

そうそう、昨夜の事ですが友達と
川崎市のミューザ川崎でのジャズコンサートに行ってきました。
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開演前のロビーでは生ジャズを聴きながら
冷たいグラスワインを一杯。
「なんか、いいよね〜。こーゆうの。」
なんて言いながら、良い気分になって会場へ。

ここが素晴らしいホールでビックリ
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開演前に会場内を撮らせて頂きましたが
奥にあるのはパイプオルガン。
ジャズの演奏はもちろん素晴らしかったのですが、
いつかこのパイプオルガンの演奏も是非聴いてみたいものです。

ジャズの方はスタンダートとラテンジャズの二部構成。
昨日も蒸し暑かったので
私的にはラテンジャズが気分に合い
良い夏の夜を楽しみました。

夕方のこういう使い方って、良いな〜。
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5月10日より銀座ACギャラリーで個展を行います。
その作品作りに、かなり大焦りしてる私です。

個展は昨年年始に決まっていたのですが、秋より約7ヶ月間
新市庁舎関連の制作に取られ、この1月〜3月は隙間無く一連の現場系で
時間が過ぎてしまいました。
昨年の春の予想では、今頃もう個展の準備が目処ついていたはず・・・

なもんで、今はかなり心臓の心拍数を上げながら
日々アトリエにこもっております。
新庁舎の作品のお陰で、
以前から好きであったトリのキャラクターを
もうちょっと突っ込んでみる事にしました。
大きさも40センチ弱。
短足のヘンテコシリーズのときとは違い
もうちょっとソフトな物語が生まれてきそうと
勝手に思いながら作っています。
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3月ももう終わりですね。久しぶりのブログアップです。
昨日、3月30日。ずっと関わってきた大仕事を完成させ
無事に納品となりました。

思えば昨年の8月23日。夏祭りの日でした。
とあるデザインコンペに応募する為に、施工方法や素材など
ステキな先輩、土の作家の松田光二さんのアトリエに
アドバイスを求めて伺ったのが始まりでした。

コンペ応募のアドバイスの為だけに、忙しい中
時間を取って頂き、申し訳ないな〜。
と思いながら、あれこれ伺った私達。
イヤな顔一つ見せずに親切に相談にのって下さった松田さん。
帰り際に
「別に、落選しちゃったとしても気にしないでよ。
こういう楽しい相談にのれた事は、僕にとっても良い時間だったから。
かえって、こちらこそありがとう!だからね。」
と言って下さったのが嬉しく、ありがたいと思っていました。

そして数日後、
採用の連絡が・・・。
天地がひっくり返ったかと思うほどビックリしたその日。
私にとっては、踏み入れた事無い分野に足を踏み入れた日々の始まり。

作品制作の為のチーム編成を考えたり、施主さんへのプレゼンテーション
役所の人とのやり取り、ゼネコンの方々や現場の職人さんとのやりとり、
度重なるデザイン修正と書類の制作。現場監督の仕事。
もちろん陶器によるパーツは自分で制作するので、
本来の陶芸作家としての自分のやるべき事も。

約この7ヶ月、本当に貴重な体験をさせて頂きました。
パートナーのkeiちゃんと、想い描いた作品イメージが
たくさんの人の協力のもと、具現化されていく。
普段の自分の作品展とは、また一味も二味もちがうワクワク感。
肉体的には、かなりハードな仕事でしたが
それを忘れるようなワクワク感でした。

昨日、施主さんに引き渡すにあたり、
一昨日の晩は徹夜で作った制作報告書。
色々なシーンが目に浮かびました。
もっと気持が上がってしまうかと思ったのに、
意外にも淡々とした気持で施主さんに引き渡しを終え、

「不思議と淡々とした気持なもんだね〜。」
とkeiちゃんに投げかけると、彼女も同じだと言う。

この普通でいられる気持ってのが、案外良いのかもしれないね。と。

この日は一応けじめで夜、
いつも私達を応援してくれるジャズバーのマスターのところへ
報告がてら祝杯をあげにいきました。
先月のバレンタインのお返しにマスターがくれた
Keith Jarrettのアルバムが心地よく

ああ、このチームで仕事ができて良かった。

と心から思うのでした。

ありがとうkeiちゃん、松田さん、家具を作ってくれた匠君
(そして、左官屋さん、大工さん、電気屋さん、表具屋さん。)

秋にはまたこの4人組チームで今度は作品展をします。
こっちも楽しみだな〜。

今回制作した作品(立川市新市庁舎、インフォメーションカウンター及び掲示板)は
立川市新市庁舎オープンの5月8日より御覧頂けます。
お近くにお越しの際には、ぜひ新しい立川市役所にお立ち寄り下さいね。
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