GOAL
3月ももう終わりですね。久しぶりのブログアップです。
昨日、3月30日。ずっと関わってきた大仕事を完成させ
無事に納品となりました。
思えば昨年の8月23日。夏祭りの日でした。
とあるデザインコンペに応募する為に、施工方法や素材など
ステキな先輩、土の作家の松田光二さんのアトリエに
アドバイスを求めて伺ったのが始まりでした。
コンペ応募のアドバイスの為だけに、忙しい中
時間を取って頂き、申し訳ないな〜。
と思いながら、あれこれ伺った私達。
イヤな顔一つ見せずに親切に相談にのって下さった松田さん。
帰り際に
「別に、落選しちゃったとしても気にしないでよ。
こういう楽しい相談にのれた事は、僕にとっても良い時間だったから。
かえって、こちらこそありがとう!だからね。」
と言って下さったのが嬉しく、ありがたいと思っていました。
そして数日後、
採用の連絡が・・・。
天地がひっくり返ったかと思うほどビックリしたその日。
私にとっては、踏み入れた事無い分野に足を踏み入れた日々の始まり。
作品制作の為のチーム編成を考えたり、施主さんへのプレゼンテーション
役所の人とのやり取り、ゼネコンの方々や現場の職人さんとのやりとり、
度重なるデザイン修正と書類の制作。現場監督の仕事。
もちろん陶器によるパーツは自分で制作するので、
本来の陶芸作家としての自分のやるべき事も。
約この7ヶ月、本当に貴重な体験をさせて頂きました。
パートナーのkeiちゃんと、想い描いた作品イメージが
たくさんの人の協力のもと、具現化されていく。
普段の自分の作品展とは、また一味も二味もちがうワクワク感。
肉体的には、かなりハードな仕事でしたが
それを忘れるようなワクワク感でした。
昨日、施主さんに引き渡すにあたり、
一昨日の晩は徹夜で作った制作報告書。
色々なシーンが目に浮かびました。
もっと気持が上がってしまうかと思ったのに、
意外にも淡々とした気持で施主さんに引き渡しを終え、
「不思議と淡々とした気持なもんだね〜。」
とkeiちゃんに投げかけると、彼女も同じだと言う。
この普通でいられる気持ってのが、案外良いのかもしれないね。と。
この日は一応けじめで夜、
いつも私達を応援してくれるジャズバーのマスターのところへ
報告がてら祝杯をあげにいきました。
先月のバレンタインのお返しにマスターがくれた
Keith Jarrettのアルバムが心地よく
ああ、このチームで仕事ができて良かった。
と心から思うのでした。
ありがとうkeiちゃん、松田さん、家具を作ってくれた匠君
(そして、左官屋さん、大工さん、電気屋さん、表具屋さん。)
秋にはまたこの4人組チームで今度は作品展をします。
こっちも楽しみだな〜。
今回制作した作品(立川市新市庁舎、インフォメーションカウンター及び掲示板)は
立川市新市庁舎オープンの5月8日より御覧頂けます。
お近くにお越しの際には、ぜひ新しい立川市役所にお立ち寄り下さいね。
by clay9lala
| 2010-03-31 22:35
| 陶芸のこと